2017.07.11

昔の基礎のまま

練習生の練習を見ていながら基礎を思い出す。


今の若い女子選手は世界共通志向なのか、男子プロレスラーの指導を受けている選手が多く、90パーセントが【左】組みで受け身も【男子寄り】になりつつある。(昔はほぼ右だった。)
受け身の取り方も20年前と全然違う!
しかし、私が教わったのは直々の先輩KAORU選手、長与さん。元は全日本女子プロレスの選手の基礎なのです。

私も受け身や投げは、ほぼ先輩の教えのまま伝えていますが、今日は教えていて改めてボディスラムの抱え方や受け身の取り方は日本人女性の体型に合ったやり方なんだなぁ!
全て理にかなっている!ということに気がつきました。
例えば、ボディスラムを投げる際は、女子は腕が細く短いので力が及ばす途中で投げきれない若手が多い。
相手が頭から落ちてしまうと大きな怪我に繋がるので、女子は首を抱えて持ち上げるように指導される。
男子レスラーはその首の抱えがない。
そして女子は投げの受け身も腰から落ちて子宮に負担がかからないように、最初から右半身で受け身を取る事を教える。
それによって胃や内臓・子宮への負担が減ります。
でも男子レスラーは背面全部で受け身を取る。

女子の先輩が激しく戦ってきた中で怪我の少ないやり方を編み出し、それが基礎の受け身として当たり前に教えていただきましたが、今でもこの教えで良かったと思っている。
理にかなっていることはそれで良い。
そして、私は堂々と後輩にこの基礎を教えたい。
今回、愛海12歳がデビューする対戦相手はジャガー横田さん。
1番古い全女の選手です。
40年の歴史を創ってこられた大先輩の基礎をしっかり感じてもらいたい。