2017.07.18

新潟大会

2017年07月15日(土曜日) 18:00試合開始

新潟市体育館 2,250名 満員

試合感想は須山浩継氏より寄稿して頂いております。


  • 試合結果

    • 第1試合 愛海デビュー戦

      シングルマッチ 10分一本勝負

      ×愛海[12歳]

      vs

      〇ジャガー横田

      8分07秒 コブラツイスト

      エキジビション5試合を経て迎えた、愛美(まなみ)のデビュー戦の相手は現役最古参女子プロレスラーのジャガー。中学1年生で12歳の愛美に対してジャガーは55歳。日本女子プロレス史上でも、最も年齢差のあるシングルマッチとなった。序盤戦、ドロップキック3連発を放った愛美だが、緊張のためか当たりが浅い。対するジャガーは寝技で愛美を
      翻弄。5分過ぎ、愛美は再びドロップキックを連打。仁王立ちのジャガーを7発目で倒してみせるが、攻め疲れが出た愛美に対してジャガーがラッシュ。ローリング・ギロチン、ダブルアーム・スープレックスは肩を上げる頑張りを見せた愛美だったが、続くコブラツイストでギブアップ。敗れた愛美は一度はリングを降りたが、ジャガーに呼び戻されると
      ドロップキックからのボディスラムで押さえ込むと、非公式ながらレフェリーがカウント3を入れる。「早く本当のカウント3を奪えるように頑張りなさい」というメッセージを愛美に送ったジャガーは、セコンドに付いていた里村と握手を交わしてリングを降りた。

    • 第2試合

      3WAYマッチ 5分一本勝負

      〇木村花

      vs

      アイガー

      vs

      ライディーン鋼

      8分15秒 木村花のドロップキックを喰らったライディーンがアイガーを浴びせ倒す→体固め

      木村花とアイガーは初対決。子供の頃に会場でアイガーに追いかけられた恐怖体験を持つ花は、19歳になってもそのトラウマが残っているのか、試合前から緊張と恐怖の表情を隠せない。試合は吉野レフェリーも交えた、アイガーの試合ならではのコミカルにして奇抜な攻防が続く。終盤戦、リング内はアイガーと鋼の攻防に。アイガー優勢の展開が続いていたが、花のドロップキックを食らった鋼が、アイガーを浴びせ倒すように転倒。そのままカウント3が入って鋼がアイガーを下した。

    • 第3試合

      タッグマッチ 20分一本勝負

      アレックス・リー

      〇ハイジ・カトリーナ

      vs

      KAORU

      ×アーサー米夏

      11分45秒 ダイビングギロチンドロップ→体固め

      センダイガールズ初参戦のアーサは、さくらえみ率いる我闘雲舞所属で、先月デビュー1周年を迎えたばかりの新人ながら、序盤戦から積極的な攻めを見せる。しかしキャリアと体格に優る外国人コンビが反撃に転じるや、5分以上にわたって捕まってしまう。ドロップキック4連発で逆襲に転じたアーサからタッチを受けたKAORUが、パワフルな大型ファイターのハイジと一進一退の攻防を展開。しかし、終盤戦に入ってKAORUの机板攻撃がアーサに誤爆。このチャンスに勝負に出たハイジが、ダイビング・ギロチンでアーサを沈めた。

    • 第4試合

      6人タッグマッチ 20分一本勝負

      ×白姫美叶

      桃野美桜

      門倉凛

      vs

      〇里村明衣子

      高橋奈七永

      アジャコング

      18分51秒 デスバレーボム→片エビ固め

      女子プロレス界のトップに君臨する里村、アジャ、高橋が初のドリームトリオを結成。対するはいずれもキャリア2年に満たない白姫、桃野、門倉の新鋭トリオ。マーベラス所属の桃野と門倉は、いずれもアジャと高橋とはこの試合が初対決。予想通り新鋭トリオが攻め込まれる展開が続くが、若い3人は決して勝負をあきらめることなく、やられてもやられても反撃を試みる。 気がつけば試合は残り時間5分に。新鋭トリオの奮戦によって、まさかの時間切れ引き分けの可能性も出てきたところで、ドリームトリオは大技を繰り出して勝負に。しかし焦りのためかアジャのラリアットが里村に誤爆してしまう。このチャンスに白姫が里村にクロスボディを放つがアジャがカット。さらに高橋と里村のダブルインパクトを切り返した白姫は、里村に後ろ回し蹴りを命中させるもカウント2。この時点で残り試合時間は3分足らず。場内は新鋭トリオへの声援に沸き返るが、このトリオで引き分けに終わるワケにはいかない里村が白姫にラッシュ。ハイキック、則転ニー、さらに急角度のデスバレーと一気にたたみ込んで、白姫からカウント3を奪った。
      ちなみにカウント3が入った時点で、残り試合時間は2分足らず。ドリームトリオにあと1回、誤爆でもあれば引き分けの可能性も十分にあった。良い意味で予想を裏切る大善戦を見せた新鋭トリオに、新潟のファンから大きな拍手と歓声が贈られた。

    • セミファイナル タイトルマッチ

      <センダイガールズワールドタッグチャンピオンシップ> 30分一本勝負

      志田光

      ×朱里

      vs

      カサンドラ宮城

      〇DASH・チサコ

      20分21秒 春丸

      UFCとの契約締結に伴い、朱里が秋までプロレスの試合を欠場することが決定した上に、これが3度目の挑戦となるチサコ&カサンドラ組に対して、センダイガールズ勢の挑戦を受けるのは、これが最後と王者チームは試合前に宣言。後がない背水の陣で臨んだチサコとカサンドラは、リングアナのコール前に奇襲を敢行して先手を取る。しかし、反撃に転じた王者チームは、小刻みなタッチを繰り返してチサコを捕らえ、反撃にスキを与え
      ない。
      挑戦者チームが反撃に転じたのは試合開始から10分過ぎ。カサンドラが志田の竹刀を奪って脳天を一撃。さらにシュバイン、ミサイルキックで追撃する。ここから試合は両チーム一進一退の攻防に。先に勝負に出たのは挑戦者チーム。カサンドラのツームストーン・ドライバーで動きを止めた志田に、チサコがホルモン・スプラッシュを投下するもカウント3ならず。このピンチを凌いだ王者チームは、チサコに集中攻撃を浴びせて一気に勝負
      へ。必死に肩を上げ続けるチサコに対して、朱里はトドメのバズソーキックを放つが、これを間一髪でかわしたチサコは、春丸で丸め込んで逆転のカウント3を奪取。昨年の11月以来、約8か月ぶりにセンダイガールズにタッグ王座を奪還。これがデビュー以来初のベルト奪取となるカサンドラは、タッグ王座のベルトをシングルよりも輝かせることを宣言した。

       

      ※第3代王者組が4度目の防衛に失敗。
      チサコ、カサンドラ組が第4代王者となる。

      セミファイナル 勝利者賞

      ・株式会社 丸智
      大友智幸様より金一封
      ・新潟のお米専門店みのりや様
      お米 20キロ
    • メインイベント タイトルマッチ

      <センダイガールズワールドチャンピオンシップ> 30分一本勝負

      ×松本浩代

      vs

      〇橋本千紘

      19分29秒 オブライト

      6・10札幌大会で行われた同カードと、王者と挑戦者が入れ替わっての再戦。白いハチマキを巻いた橋本に対して、王者の松本は貫祿たっぷり、自信満々の表情で入場。 ベルトのみならず女子プロレス界の中心も賭けられた一戦は、試合はじっくりしたグランドの攻防からスタート。レスリングでの輝かしい実績を誇る橋本に対して、パンクラスなどでの練習を積み重ねてきた松本も応戦。先に仕掛けたのは松本。エルボー合戦を制すると、体当たり、雪崩式ブレーンバスター、テキサスクローバーで攻め込む。対する橋本も投げっ放しのオブライトで逆襲に転じると、カミカゼ、ローリング・セントーン。ここから一進一退の攻防が続く中、松本が橋本のお株を奪うジャーマン。これはカウント2で返されたものの、一気に勝負に出た松本は得意技を連発して橋本を圧倒。ラリアットの連打から、前回の対戦の決まり手となったロックドロップを狙う。
      これが決まれば試合終了だったが、豪快な一本背負いで松本を投げ飛ばした橋本は、コブラツイスト、サイドスープレックス、パワーボムと畳み込むが、松本も王者の意地で肩を上げ、強烈なバックエルボーで反撃。しかし橋本の勢いは止まらず、投げっ放しのオブライトからラリアットを連打し、最後はガッチリとブリッジを決めてのオブライトで、松本からカウント3を奪いベルトを奪還した。
      試合後の橋本はマイクを握ると、「松本選手はたしかに女子プロレス界の中心にいたかもしれないです。でも、橋本千紘の時代の中心にいただけであって、時代は橋本千紘です!そしてセンダイガールズが女子プロレス界で一番です!」と宣言。四方の客席に向かっての“ぎゅん!”で大会を締めた。

       

      ※第5代王者が初防衛戦に失敗。
      橋本千紘が第6代王者となる。